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ふとした時に。

by chiharu

癌の宣告から約5ヶ月経った

普段は「自分の身体から少しでも早くガン細胞が消えること」を常に考えて生活している。

副作用の影響で、日常生活の中で出来ないことも増えてしまったけど毎日を噛み締めて生きている。

仕事や家事をしている時間は、辛いこととか考えたくないことを本当に忘れられている。

でも「ふとした時」は、突然現れる。

穏やかだった心が一瞬にして悲しみの中に落とされる。

テレビ番組でのガン特集。新聞の記事。
ネットの記事。それを見たり聞いたりして、突き刺さる言葉の数々。

いま苦しんでいる、或いは過去に苦しんでいたガン患者さんの発言を聞いていると、共感することばかりで、それを聞くたびにやっぱり私は我慢しすぎ、良い子になりすぎ、感情を抑えすぎ、周りに合わせすぎだ…という事を知って涙が溢れててくる。

『どうして私だけ。女性にしか解らない。
何も出来ない人扱いをして欲しくない。過剰な心配は必要ない。ガンを経験してない人からの頑張れは響かない。』

その通り。でも誰にも口にはしない。言ったところで何が解決してくれるだろう。あるはずない。
だから自分の中だけで解決させていた。でも苦しいの。突然涙が溢れてくる。

特に私は、2つの卵巣を失った。子供を産まずして。もう女じゃない。

婦人科医に「まだ若いから無理矢理生理が来るようなホルモン治療をする選択もある」と言われた。それをして何の得があるのだろう。何のプラスに繋がるのか、理解し難かった。


もう生きる目標を、仕事に切り替えたい。でも力を入れてやりたい仕事が何か今はわからないし見つからない。

もう全てが悔しい。

毎日「ゆっくり過ごしてね」の言葉。親切心からの言葉でも私にとっては何より言われたくない。

そしてまた涙が溢れて止まらない。

ガン経験者の方のアドバイスにどれほど救われることか。

戻れるものなら、5年前のギリシャでエーゲ海を眺めてる私に「どうか道を間違えないで」と声を掛けてあげたい。この旅で、会社員を辞める決心をしてしまった私に。


chiharu
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